電話

なんとなくだらりとしていた午後

電話があった。

懐かしい声、オーストラリアから。

ちょっと体調崩していたみたいなので心配していたけど

元気になったようで、ほんと良かった。

慣れない異国の生活で、子育てやご主人のご家族との関係

生活習慣の違いや言葉のこと。

色々な事を少しずつ乗り越えて行こうとしてる。

そんな彼女をたくましく思う。



あの子の友だちは、みんなそれぞれ自分の道を生きている。

素敵な子ばかり。 それがとっても嬉しい。

あの子だって元気なら今頃、みんなと同じように

泣いて笑って時々愚痴を言ったり、希望に目を輝かせたり

そうやって生活してるだろう。


電話をかけても、繋がらないし

電話を待っても、あの子の着メロは鳴らない。

でも、今日の電話のように

あの子もきっと同じように生きてるだろう友達が教えてくれた。

『お母さん、今日も私たち元気でいます。』と。



遠い国からかかってるとは思えないほど身近に感じた。

あの子もきっとそんなに遠くないところにいるんだろうな〜。


しばらく放心状態、そして涙、ミニーちゃんがそんな私を見つめてた。