メル友

昨年の夏あたりから、あるご高齢の方とメール交換している。
昨年の春、ご主人を亡くされて今一人暮らしをされている。
近くに娘さんも、長男夫婦もいらっしゃるのに、何故かお一人で
過ごされる時間が長いようだ。
80歳近いのに、携帯メールにご興味を持たれてアドレスを交換した。
その方が、暮れに庭で転んで腰を圧迫骨折された。
入院もお考えになったようだけど、病院側も自宅治療を勧めたようで
自宅で静養していらっしゃる。日々の生活をどうされているのか心配したけど
ご長男が来て、料理を作ってくださってるとか。でも、息子さんのお正月休みも
終わり仕事もあるので、思い切って介護ヘルパーを依頼されたようだ。
介護といっても、生活支援で週2回、生ゴミ出しや、部屋、トイレの掃除を
してもらえるだけらしい。時間は1時間半とか。
『年です、我をはらず人様のお世話にならないと駄目だなぁと納得しました。』
とメールが来た。
少し前のメールで『若い頃から無我夢中で働いてきて(教師をしていらっしゃった)
今こうして振り返ると、私の心は侘しさだけです』とあったので本当に心配した。
介護を受けようと決断するまでに、きっと心の葛藤があったと思う。
どうしてお近くに子供さんがいらっしゃるのに、そんなに寂しいことなのでしょう。
私は年下のくせに、偉そうに色々メールで書いた。
『私も、日々寂しいことばかりだけど、どんな小さなこと、ささいことでも1日のうちに
1つでもあったらそれで「よし!」と思うようにしています、とか、人間は誰かと支えあって生きて
いるから、もし利用できるシステムがあれば、出来るだけ利用して少しでも、快適な生活が
できるようにしてくださいとか。。。』あまり的を得てないないような事ばかり。
でも、その甲斐が決っしてあったわけではないけど、最近は少し元気なメールになって
いよいよ明日から、始まる介護を少し期待されているような気配だった。
毎日のメールで感情の移りかわりが少しわかるようで、このメール交換に感謝している。
本当は、お家までお訪ねするといいのだけど、お体がご不自由なところへ、行ってもきっと
ご迷惑をおかけするような気がするし、何より本当にお近くに娘さんが嫁いでいらっしゃるし。
迷うところだ。 今は、とりあえずうるさくない程度にメール交換していこうと思っている。
ちなみに、お亡くなりになったご主人は夫の元上司で。ずいぶん可愛がっていただいた。
そういった面でも本当はもっと恩返ししたいのだけれど。。。。。